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杀意的定时炸弹北阿尔卑斯涸沢山杀人事件(日文版)-第4部分

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「耍麤g課長は29才で結婚して小学生の男の子が1人いますよ」
「木村さん、ありがとう」
「いいえ、どういたしまして。漢波羅さん???漢波羅さんて独身だったんですか?」
「そうだけど」
「でも、彼女くらいは、いますよね」
「彼女? あいにくと俺には彼女もいないよ。何て言うか、全然モテないんだよね???俺って」
「そ、そうなんですか?」
「木村さん、どうしたの? 今、声上(うわ)ずっていたけど???」
「漢波羅さんて???実は私の好みのタイプなんですよね???」
「それはありがとう」
「もし良かったら、今度、お休みの日に会ってくれませんか?」
「ああ、いいよ。でも、今は色々と眨伽胜悚胜椁胜な陇ⅳ毪椤ⅳ饯欷鉀Qしてからじゃないと???」

 木村未来。可愛(かわい)い顔してやはり大胆と言うか積極的な女性だ。昨今の男は「草食系」が流行(はや)りらしいが、それとは反対に女性は「肉食系」が増えているらしい。彼女も男から誘われるのをじっと待つのでは無く、自ら狩りに出るタイプなのだろう。俺も彼女の事を決して嫌いでは無いが、兎(と)に角(かく)、今は耍麤gの死の真相を眨伽敕饯葲Qだ。俺は彼女からのモ伐绁螭蛏鲜郑àΔ蓿─鳏筏膜摹ⅳ饯螆訾想娫挙蚯肖盲俊

 深山の大学時代の後輩で、自殺した妹の節子の夫だった北村康隆の事を知りたい。しかし、北村は実家の信州松本へと帰ってしまった。俺は、まず近場、新宿から京王線で僅(わず)か15分の眨激摔ⅳ胨{沢の自宅を訪ねる事にした。

 耍麤gの自宅は京王線?西眨捡kから歩いて20分程。三鷹との境に程近い眨际形鞅堡巫≌证摔ⅳ盲俊:@厦膝ぅ膜坞A段を上(のぼ)り、302号室の前に立った俺はおもむろにチャイムを鳴らした。

「はい」
「あの⑺{沢さんのお宅でしょうか?」
「はい、そうですが???失礼ですが、どちら様ですか?」
「突然お訪ねして、すみません。私(わたくし)、ご主人が亡くなる前日に泊まられた北罚Ц咝∥荬螡h波羅響資(かんばら…きょうすけ)と申します。ご主人の御霊前にお線香をと思いまして???」

 ドアが開き、耍麤gの妻、雪悾啢蛞枺à韦荆─护俊7颏粦'の死を遂(と)げて間もない事もあるのだろう。恐らくはまだ三十路(みそじ)に差し掛かったばかりであろう彼女の顔は傍目(はため)にも窶(やつ)れているのが分かる。

「狭い所ですが、どうぞお上がり下さい」
「それでは、失礼します」

 まだ、葬儀から日が浅いせいか、部屋の中は雑然としていた。木村未来からいると聞いていた子供は小学校からまだ帰っていないのだろうか? それとも、一度帰って来てから友達の家へでも撸Г婴顺鰭欷堡郡韦坤恧Δ俊∽摔弦姢à胜ぁ

 俺は、取り敢えず白木(しらき)の位牌(いはい)と骨壺(こつつぼ)の並ぶ仏壇の前へと進むと、線香を手向(たむ)け、暫しの間、手を合わせて妻子を残し旅立って行った耍麤gの冥福を祈った。

「この度は栅摔闯顐麡敚à筏澶Δ筏绀Δ丹蓿─扦筏俊
「わざわざ、足をお撙禹敜蓼筏啤ⅳⅳ辘趣Δ搐钉い蓼埂M訾魅摔舜铯盲朴裆辘飞悉菠蓼埂

 深々と頭を下げた雪悾晤'(ほお)を一筋の涙が伝(つた)った。

「昨日(きのう)、ご主人が勤められていた会社を訪ねたのですが、社員の方から伺った話では、ご主人は誰からも愛されておられたようですね」
「???」
「あの⒉卉z(ぶしつけ)なお願いかとは存じますが、ご主人が写っているお写真を拝見出来ますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい。今、持って参ります」

 暫(しばら)くすると焦茶色(こげちゃいろ)のフォトフレ啶巳毪欷椁欷啃凑妞蚴证搜⿶{が戻ってきた。

「主人のお気に入りで、いつも机の上に飾っていたものですが???」
「ありがとうございます。それでは、失礼して拝見します」

 俺は雪悾槭侄嗓丹欷啃凑妞蛞姢企@いた。

 
槍ヶ岳山荘より望む夜明けの大槍 (平成19年10月11日 著者撮影) 
「ご主人の横に一緒に写っているのは、深山明夫さんではありませんか?」
「はい、そうですが」
「ご主人は深山さんと一緒に山登りされていたんですか?」
「ええ、その写真は昨年9月に槍ヶ岳の頂上で撮ったものだそうですが、うちの主人と深山さんは、春、夏、秋と年に3回程、一緒に山へ登っておりました」

 これは一体どう言う事だ? 会社で会った深山は耍麤gとはあくまでも仕事のみの付き合いと言っていたが、年に3回も耍麤gと山へ登っていたとは。

「ご主人は昔から山登りされていたんですか?」
「いいえ、もっぱら海派でした。サ榨%螭浈昆ぅ鹰螗挨涎鷷r代からしていたようですが、山へ登るようになったのは、ここ2、3年の事です」
「何故、急に山登りされるようになったんですか?」
「それは、深山さんから誘われたからです」
「深山さんから?」
「ええ、深山さんが入社されて3ヶ月程経(た)った頃でしょうか。ある日、突然、家(うち)を訪ねて来られまして???」
「何しに来られたんですか?」
「それが何でも、会社では主人に色々と世話になっているから、一度きちんと挨拶に上がろうと思っていたとか仰有(おっしゃ)って。主人はあのような性格でしたから、訪ねて来られた深山さんを快く部屋へ上げて、一緒にお酒を飲み出して???そうしたら、深山さんが急に『山は最高ですよ』と言い出しまして???」
「それで、ご主人と二人、山の話で盛り上がったと言う訳ですか?」
「はい。主人は深山さんの山の話に次第に惹(ひ)き込まれたようで、今度、是非一緒に登りたいって言い出したんです。それから、二人で登るようになりました」

 耍麤gの山登りに火を付けたのは深山だった訳だ。しかし、木村未来の話では、社内で耍麤gと深山がプライベ趣墙涣鳏筏皮い渴陇蛑胝撙悉い胜盲郡瑜Δ坤浚浚

「奥さん、ご主人と深山さんが一緒に山登りされていた事を会社の人達は知らなかったようなんですが、皆に内緒にしておく理由(わけ)があったんでしょうか?」
「さあ、それは、亡くなった主人か深山さんに聞いてみないと何とも???」

 どうやら、雪悾显敜筏现椁胜い瑜Δ馈¥长煲陨悉下劋い皮鉄o駄だろう。俺は別の角度から斬り込んだ。

「ところで奥さん、ご主人が深山さんと一緒に登られた山の名前は憶えておいでですか?」
「私は山の事は正直よく分からないのですが、確か???甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)、赤岳(あかだけ)、白馬岳(しろうまだけ)、あ、それと剱岳(つるぎだけ)に登ったと言っておりました」
「剱岳ですか?」
「はい、確かにそう言っておりました」

 
剱岳頂上より望む剱沢と別山?剱御前 (平成18年8月 著者撮影) 
 剱岳と言うと、立山の室堂(むろどう)から別山佋剑à伽盲丹螭韦盲长罚─蚪Uて剱沢(つるぎさわ)へと下(くだ)り、そこから一服剱(いっぷくつるぎ)、前剱(まえつるぎ)を経て頂上へ至る別山尾根ル趣摔筏怼⒃绱ㄎ哺楣イ幛毳氅‘トにしろ、いずれにせよ難易度が高い。頂上直下には有名な「カニのタテバイ」、「カニのヨコバイ」があり、大学時代にワンダ榨┅‘ゲル部に所属していた深山はさておき、登山歴の浅い耍麤gが剱岳をクリアしたと言うのであれば、北罚Ц咴坤楹詻g岳を経て奥罚Ц咴坤刂沥肟k走は、さして難しくは無かった筈だ。しかし、現実には耍麤gは命を落としている。やはり、気の緩(ゆる)みから足を滑らせたのだろうか? それとも今回も深山が同行していたのでは無かったのか?

「奥さん、今回の山行きはご主人お一人で行かれたんですか? それとも、深山さんもご一緒されていたんですか?」
「主人は土日を挟む10月9日、金曜日と、12日、月曜日の2日間、深山さんと一緒に有給休暇を取って、一緒に前夜出発する筈だったんです。でも、8日の夜、主人が家(うち)を出た後、暫くして深山さんから電話が入りまして???」
「深山さんは電話で何と?」
「土曜日が期限の仕事がどうしても片付いていないので、明日は出勤する事になった。だから、主人と一緒に山へは行けなくなったと」
「で、ご主人はどうされたんですか?」
「深山さんの方から主人に電話をしたそうなんですが、主人は深山さんに、それじゃ今回は自分一人で行ってくると言っていたとの事でした」
「では、奥さんは深山さんからの電話の後、ご主人に電話を掛けていない訳ですか?」
「いいえ、私からは電話しませんでしたが、主人からは掛かってきました」

 雪悾卧挙扦稀⑺{沢は電話の中で、10月8日、木曜日、午後9時新宿発のJR特急ス雪‘あずさに仱辍ⅳ饯我工纤杀抉k近くのホテルに宿泊。9日、午前6時半過ぎ、松本発新島々(しんしましま)行きの松本電鉄上高地線の始発電車に仱辍⑿聧u々駅からは上高地行きのバスに仱険Qえて入山すると伝えて来たそうだ。

 耍麤gは10月9日、実際に上高地インフォメ伐绁螗互螗咯‘に登山届を出している。つまり、耍麤gは雪悾嗽挙筏客à辘涡袆婴驋瘠盲渴陇摔胜搿9日に登山届を出し涸沢小屋に宿泊。10日に北罚Ц咝∥荬怂薏搐贰⒁11日に涸沢岳で滑落と言うのは確かに辻褄(つじつま)としては合っている。警察で無くても、これでは疑念を挟(はさ)み込む余地等無い。しかし、それでもやはり引っかかるのは、涸沢小屋と北罚Ц咝∥荬嗡迬い瞬肖丹欷皮い坷喂P跡だ。どこかに俺が見落としている点は無いのだろうか? それとも、やはり俺の単なる思い過ごしなのだろうか?

 俺は子供が帰って来たのと入れ摺い恕⑺{沢の自宅をあとにした。耍麤gの息子は小学校に上がったばかりのようだ。まだ、父親の死をよく理解出来ていないのか、母親のように表情に暗さは見られない。それにしても、まだ35才だった一家の大蛲蝗皇Гぁ⒍摔巧皮い亭肖胜椁胜に{沢母子(おやこ)の事を考えると思いは眩jだ。耍麤gの死が事故だったにせよ、事件に巻き込まれたものだったにせよ、一日も早く真相を明らかにしたい。そう思わずにはいられなかった。
6章 浮かび上がったキ铹‘ド

美と健康サロン YOSHINO
山梨県富士吉田市のアットホ啶圣ē攻匹匹%氓骏单恁螭扦埂
yoshino…salon@venus。san。ne。jp
富士急行線 寿駅近く
電話 090…2537…3405
(不定休?要予約) 
 
 西眨捡kへと戻る途中、ふと気になる事を思い出し、俺は再び木村未来に電話を掛けた。

「あ、未来さん?」
「漢波羅さん、今、『木村』さんじゃなく『未来』さんって言ってくれましたね」
「エッ、そうだった?」
「未来さんって言いましたよ。嬉しいなあ???」

 俺は無意識の内に、彼女の事を名前で呼んでいたようだ。

「さっきまで、耍麤gさんのご自宅にお邪魔して奥さんから色々と話を伺っていたんだ」
「で、漢波羅さんが何を眨伽皮い毪韦现椁胜い堡欷伞⒑韦珔Х偆悉ⅳ辘蓼筏浚俊


 これだけ、色々と嗅(か)ぎ回っていれば、たとえ彼女で無くても薄々とは勘付くだろう。

「実は又、木村???いや、未来さんに眨伽朴筏な陇ⅳ毪螭馈

 俺は彼女を「木村」と言い掛けたが、直(す)ぐ「未来」と呼び直した。

「響資(きょうすけ)さんの頼みなら、何だって聞きますよ! でも、電話で無く直接会ってお話ししたいなあ???」

 今度は彼女の方が、俺を名前で呼んできた。

「今、まだ眨激摔い啤ⅳ长欷樾滤蓼貞胨胜螭坤瑁浚浚俊
「それじゃ、私も新宿へ出ますから、どこかで食事でもしながら、お話ししましょ?」
「分かった。そうだなあ???それじゃ、新宿駅西口のスバルビル前で待ち合わせして、そこの地下にある『スンガリ护盲蒲预Ε恁伐⒘侠淼辘鞘呈陇工毪韦悉嗓Γ俊
「響資さんと一緒なら、どこでだって良いですよ」
「じゃ、話は決まった。それじゃ、後(あと)で???」

 30分後、俺と彼女は新宿駅前の喧噪(けんそう)を避けるかのように「スンガリ工丐热毪盲皮い盲俊

「二夜連続でご馳走して頂いて、すみません。でも、このお店、とっても雰囲気良いですね」
「だろう? それでね、ロシア料理って言うと『ボルシチ』ス驻ǚ胜螭坤堡伞ⅳ长长巍亥弗悭毳偿ǎ骏ぅ海骏隶悭辚悌‘チヌイ』って言う仔牛肉のロ攻趣帧⒚牢钉筏皮汀W⑽膜习长巳韦护皮猡椁盲皮いい剩俊
「はい」

 料理が撙肖欷皮毪蓼扦伍g、俺は彼女に深山の自宅前で出会った男性、耍麤gの妻、雪悾趣卧挙文谌荬驋à─ふà膜蓿─螭窃挙筏俊

「エ俊∷{沢課長と深山係長が二人で山登りしていたんですか?」
「そうなんだよ」
「でも、あの二人、社内では仕事の話以外した事無かったんですよ」
「じゃあ、二人が山登りしていた事は誰も知らなかったって訳?」
「それはそうですよ。私だって響資さんから聞いて今初めて知ったんですから」
「みんなに知られたくなかったのかな?」
「どうしてですか?」
「テニスやサ榨%螭冗‘って、山登りって、どうしても派手さに欠けるじゃない? 地味でダサイって思われるのが恥ずかしかったのかな?」
「そんな事無いと思いますよ。だって、私の友達でも週末に高尾山や丹沢へ登っている子がいるけど、全然隠してなんかいませんよ。隠すどころか、逆に『未来もどう? 一緒に?』なんて誘ってくるくらいだし」

 確かに恥ずかしがったり、隠す必要があるようには思えない。今や、老若男女(ろうにゃくなんにょ)を問わず、登山やハイキングは一大ブ啶胜韦坤椤¥扦稀ⅳ胜螭撬{沢と深山は山登りしている事を社内では隠していたのだろう?

 俺は撙肖欷皮课拢àⅳ郡浚─ぅ堀毳伐沥蜞ǎà工梗─辘胜椤⒈绢}に入った。

「未来さん、毎度々々で申し訳ないんだけど、又、教えて欲しい事があるんだ」
「はいはい、今度は何でしょうか? ご主人様」
「耍麤gさんの奥さんの話だと、耍麤gさんと深山さんが、土日を挟んで、10月9日、金曜日と12日、月曜日
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